女性専用ハイツの一階の駐車場に防音室を作っています。
駐車場ですから
アスファルト舗装されています。
車を
何十年も置いてあったので
地盤はよく締まっています。
その上に
防音室の基礎を作ります。
型枠を作って
生コンを流し込みます。
写真は
型枠を作った所です。
電話06-6491-6339〒661-0971兵庫県尼崎市瓦宮2-18-15 掲載の楽器可賃貸は杉原土地有限会社の自社物件
年中無休8:00-18:00スマートフォンに演奏した楽曲を入れてご見学下さい
4ヶ月前に
何となく
防音のことを考えていました。
その時思いつきました。
防音壁内に○○を入れる方法です。
この○○を入れることによって
低音域の防音性能を高めることができます。
というわけで
特許に申請しました。
防音は
防音壁の重さに比例します。
薄いベニヤ板の壁より
コンクリート壁の方が
音を通しにくいことは
経験で
わかっているように
重いほど
防音性能は
高くなるのです。
しかし
比例しないところがあります。
低音側の共鳴透過と
高音側のコインシデンス効果です。
高音のコインシデンス効果については
そもそも高音域では防音性能が良いので
問題にならないか
複数の異なる材料を使って克服する方法があります。
低音側の共鳴透過については
これが
相当難関です。
質量則では
防音性能は
質量と周波数に比例しますので
周波数が低い低音域では
もともとの
防音性能が低いのに
それに加えて
共鳴透過の損失ができると
低音を防音するのは
大変になります。
そこで
ちょっとしたことを
思いついたのです。
共鳴透過とは
防音壁が
二重になっている時
共鳴箱のように
音を増幅する現象です。
二重になった防音壁内の
吸音率を上げると
共鳴透過は
少なくなります。
二重になった防音壁内の
吸音率を上げるために
グラスウールなどの
吸音材だけではなく
○○を入れたらどうかと
思うのです。
○○の形状により
共鳴透過の起こる周波数を
吸音することもできます。
そこで
○○をいれた
防音壁について
特許を
申請しました。
来年の今頃
特許庁が特許査定するか拒絶するか楽しみです
防音室付お部屋が
出来上がりましたので
使用に耐えるかどうか
確かめました。
結果だけを言えば
テストは失敗です。
スピーカーの
出力が
大きくないため
隣室での
測定ができない周波数がありました。
400Hzでは音は聞こえますが
測定器の下限以下でした。
それで
測定値を測定値の下限32dBとしました。
(実際はもっと低いように思います)
1000Hz2000Hzでは
殆ど聞こえませんでした。
健康な人間は0dBまで聞こえることになっていますので
老人の私は20dB程度かとおもい
測定値を便宜上20dBとしました。
(隣室自体防音室ですので
暗騒音は低く
実際には10dB程度ではないかと思います。)
以上の推定値を含んでおります。
いずれにせよ小社調べです。
もうひとつだけ言えば
防音室付お部屋の
防音室は
高い周波数域で
大きな吸音性のがあって
75Wのスピーカーは音量があっても
①での測定音が低いように思います。
少しばかりの音を
防ぐためには
そんなに工夫はいりません。
しかし
もっと大きな音
例えば
楽器のチューバとか
サクソフォンとか
コントラバスとか
声楽のソプラノとか
大きな音を出すために
作られた
ドラムとか
家が揺れるほどの
大きな音が出ます。
そんな音を
防ぐには
尋常な方法では無理です。
二重に
防音室を作る方法が
一番安価で
確実です。
もう少し
説明すれば
防音したいお部屋の
壁を
防音補強します。
もっともっと
同じ壁を
防音補強しても
問題は解決しません。
なぜならないかを
説明するのは
別に譲りますが
1枚の壁だけでは
容易に作ることはできません。
そこで
二重の防音室を作ることになります。
お部屋の中に作るのですが
少しでも大きなものを作ろうとすると
壁にピッタリ
つける必要があります。
また
新たな防音室を作る時は
千鳥間柱で
両面に張る必要があります。
内側は
新たに防音材を張ることができますが
外側
壁側は
壁にピッタリと設置すると
防音材を張ることはできません。
と言うわけで
外側は張ってから
内側は
組み立ててから
防音材を張るのが
適切です。
そんなユニット式で作っています。
防音室の壁も
天井も
同じように
千鳥間柱で作られています。
防音上は
壁と天井の違いは
ありませんが
実際には
大きな違いがあります。
壁の
下地は
圧縮力を受けるだけですが
天井の下地は
曲げの力を受けます。
それも
大きな曲げの力を受けます。
壁と同じ
下地では
曲がってしまいます。
そこで
壁より
大きな下地を使います。
そうなると
千鳥間柱のように
するには
もっと大きな幅が
必要となります。
と言うわけで
天井は
壁より厚いです。
厚くなった壁と
天井は思って頂いて
間違いありません。
お部屋の中に
わずかに漏れる
音を
防ぐために
お部屋の中に
もうひとつの防音室を
作っています。
もとのお部屋の大きさは
6畳ありますが
出来上がると
壁が分厚いので
4畳くらいのお部屋です。
壁中心線で2.25m×3.3mありますから
7.425m2です。
宅建法で1.62m2で一畳ですから
4.5畳です。
こんな大きさの
防音室を作っています。
千鳥間柱は
壁の内外で音が伝わらないようにする
よく知られた構造です。
例えば
こんな風に組まれています。
千鳥間柱の模式図は
固体伝導は
空気伝導と違って
距離による減衰が
殆どないために
下地で繋がっていると
ダメなんです。
そこで
千鳥間柱です。
模式図で示したように
内側と外側が
別々の壁の下地になっているのです。
今回は
ドア周りも
千鳥間柱で
作ってみました。
ドアも
二重に作るので
ドア枠も
千鳥間柱のように
作るべきだと
考えたのです。
模式図は
隅角部も別々の下地にしております。