電話06-6491-6339〒661-0971兵庫県尼崎市瓦宮2-18-15 掲載の楽器可賃貸は杉原土地有限会社の自社物件
年中無休8:00-18:00
スマートフォンに演奏した楽曲を入れてご見学下さい
私は楽器は全く使えませんが| 周波数 Hz | 10 | 25 | 100 | 200 | 500 | 1000 | 2000 | 5000 |
| 計算値 TLo透過損失 Hz | -4.0 | 3.9 | 16.0 | 22.0 | 30.0 | 35.9 | 42.0 | 50.0 |

写真は防音室の中の床も作ったところです。
既存の床組が木造の場合は完全に撤去の上コンクリートをなるべく分厚く打設して基礎とします。
小社ではこれをベースメントと呼んでいます。
上の写真では腰までコンクリートブロックを積んでいますが床組を取り外したところに隙間が生じる場合は、
適宜重量物(コンクリートもしくはコンクリートブロック)で塞ぐ必要があります。
この中に防音室を作ります。
コンクリートの床に新たにコンクリートを打ってベースメントを作る場合
床が高いので基礎の立ち上がりはない場合
土の庭にコンクリートを打ってコンクリートブロックで布基礎にしました。
雨が侵入しないように内側にウレタン防水をしています。
軽くて板振動を生じやすいからです。
作りようによっては中空にもなってしまいます。
そこで次のような
構造を小社では採用しております。
プラスターボードとは石膏ボードとも呼ばれています。
(普通の)石膏ボードでGB-Rと表記されるものです。
詳しくは石膏ボード工業会のホームページをご覧下さい。
重さは40kg/m2程度になります。
写真ではこんな感じです。
写真では2層になっています。
>
下から順に
下地に石膏ボード2枚張りです。
石膏ボードは厚12mm
音源側に遮音シート
石膏ボード同士は、非硬化性遮音材を挟み込み
ネジで堅固に下地に取り付ける。
これを外壁の下地とします。
内側
外側
この外側に適切な防湿紙を張ります。
適切なサイディングを施す。
下地に壁と同様に中から順に
窓の詳細は
後日開口部編で
詳しく書きます。
小社では防音室には必ず窓が必要と考えています。
楽器を窓のないお部屋で長時間奏でたら
「音を楽しむ」からは遠く離れていますよね。
この上に防水性のある外壁を張る予定です。
この様にすると外側の振動は直接は内側には伝わりません。
壁と同じです。
同じ下地を使うと音を通しやすくなるので別の下地を作ります。
壁と違って天井の自重に耐えられなければなりませんので
大きめの下地です。
また
分厚くならないように注意しなければなりません。
建築用語としては
ありませんが
便宜的に
千鳥野縁と言います。
こんな状態です。
写真ではわかりませんので
普通の間柱は裏と表の壁を支えます。
千鳥間柱とは裏と表の壁を別々の間柱で支えます。
同じ間柱で支えると壁の振動が間柱を通じてもうひとつの壁に伝わっていきます。
それを防ぐために別々の間柱を使います。
間柱の間に吸音材を「押し込み」ます。
写真で言えば
こんな感じです。
隙間は吸音材で充填します。
内側から
すべて施工できるようにしてあります。
狭い所でも工事は可能です。
内側の野縁は
今回は桟で組み立て構造にしています。
接着材で作っています。
桟を組み立てずに縦に横に並べただけに比べ約2倍剛性があります。
製作は
まず立て材の垂木を上下繋ぎの垂木に取り付けます。
石膏ボード厚12mmを寸法に切断して裏に遮音シートを張ってから
下地の垂木の取り付けます。
次に非硬化性遮音材を塗った後石膏ボード厚12mmの表側に
非硬化性遮音材をつけるように密着させネジ止めします。
非硬化性遮音材が
万遍なく石膏ボードに回るように
ネジ止めします。
吸音材を
万遍なく入れています。
写真では
全部を製作したように
写っていますが
実際は
撮影側(入り口側)の壁は作っていません。
四周作ってしまうと中の防音室が
組み立てられませんので作っていません。
組み立て順序は
上記アニメの通りです。
順番を間違えると
組み立てられません。
またきっちり密着できなくなったり
角に穴があいたりします。
小さなお部屋の中に
もうひとつの防音室を作るためには
中から
作らなければなりません。
順序よく
組み立てないと
組み立てられないか
隙間が空いたりします。
窓周りの吸音材を張る前
下側に吸音材を張って不織布をカバー
不織布を張ります。
吸音材をはってから不織布でカバー
四周張って完成です
スーパーストラクチャー
窓周りの
吸音材の張り方。
前述のように張ると
写真の様になります。
窓の間に
吸音材の断面が
見えるようになります。
C仕様は
B仕様とは下地も同じです。
遮音材が
大きく異なります。
通常では使わないようなものを使います。
使うものは石膏ボードですが
著しく性能の違う石膏ボードを使いました。
入り口のある壁面以外を作ったところです。
写真の防音室はスーパーストラクチャーA仕様+で
この中に防音室を作らないので
入り口ユニットを
製作します。
防音室の入り口ユニットを作るために
骨組みを作ります。
骨組みの設置場所に印を付けてます。
順番を間違えるとうまく取り付けられません。
印はチョークラインで目立ちにくいですが
左右のねじれがないように
印をします。
ねじれがあると
防音ドアがうまく付きません。
まず枠を取り付けます。
後から取り付けにくい
部材を取り付けておきます。
防音材が4枚挟まれていますので
120mmのネジで留め付けます。
枠に間柱を取り付けます。
扉を取り付ける枠は垂直になっていることが最低条件です。
枠を作ります。
右側の大きな空間がドア用の枠です。
左側の3連の枠は一番上が吸気用換気チャンバー用取付枠
真ん中が窓
一番下が排気用換気チャンバー取付枠です。
この枠の手前側に
プラスターボードを張り込みます。
枠の間には吸音材を埋め込みます。
枠の向こう側に不織布を張ります。
スーパーストラクチャーA仕様+ですので石膏ボード21mmをしたから順番に張っていきます。
既存壁を補強するのは
次のことに注意する必要があります。
天井材を
壁材で
支えるというやり方です。
隙間を
作らぬように
合わせて
シールをする方法です。
図で示すとおり
穴に入った音は
鞘管がある場合は
管の壁に当りながら向こう側に
音が抜けていきます。
それに対して
鞘管がない場合は
伝達路が大きくなったり小さくなったりして
その上
吸音材があります。
伝達路が広がるところでは
音が拡散して小さくなります。
狭くなるところでは
音の通過を抑制します。
そして
吸音材で
音を熱エネルギーに変換してしまいます。
開口部の基本は
前述の様な
理論を用います。
開口部の内
出入り口については
次のようにすべきです。
開口部は
内側に行くほど
段々と小さくしております。
グレモンハンドルは
右開き左開きが交互に付いております。
内側からしか
開くことができません。
小社特製防音扉の作り方
防音扉は枠に合板を取り付ける方法です。
実際は
合板に枠を取り付ける方法です。
合板は12mmの厚みがあります。
合板に遮音シートを貼り付け
枠を取り付けます。
枠に使う木は
節の少ないものを使います。
厚みが同じになるよう
プレナーを掛けます。
丁番側は幅の細いもの
引き寄せ錠側は幅の広いものを使います。
防音扉の作り方
防音扉は
合板に枠を取り付けたものです。
防音扉の必要な特性は

防音扉の隙間をなくすためには引き寄せ錠が一番です。
引き寄せ錠はテコの原理と
傾斜のある受けを利用して
少しの力で大きな力で戸当たりと密着させます。
3点式のものが
最善ですが
小社では
一点引き寄せ式を使っています。
3点式と同様の
効果を得るために
戸当たりを放物線状に曲げております。
防音扉の
最も重要なものは
戸当たりです。
力が均質に扉から戸当たりに移行するように
戸当たりを
放物線状に曲げる必要があります。
錠が引き寄せ
戸当たりの密着させるのです。
戸当たりの付け方
もう少し詳しく述べます。
戸当たりは
軟らかい木で
均一なものを使います。
大きさは
13mm×30mm程度を使います。
大きな断面では
扉に沿うように曲がりません。
小さな断面では
割れたりあるいは
隙間が空いたりします。
まず引き寄せ錠を
全閉より
少し開いた状態にします。
丁番側に
戸当たりを
ドアに当てて
押した状態で
ネジ止めします。
ネジは
最後には
10cm毎程度です。
戸当たりの付け方
錠側の戸当たりの付け方
引き寄せ錠を全閉より少しだけ開きます。
2ないし3mm程度開きます。
引き寄せ錠が付いている付近に
戸当たりを防音ドアに押しつけ
ネジ止めします。
一旦
ドアを開き
上下の戸当たりを
ドア側に
7ないし8mm移動し固定します。
ドアを同じように
全閉より少しだけ開いて固定します。
戸当たりを
隙間が空かないように
ドアに押しつけながら
ネジで固定します。
この様にすると
戸当たりは
放物線状に曲がり
放物線状に曲がると
均質な力で
戸当たりとドアが
当たっていることを意味します。