遮音については
質量則と言う法則が理論的に確立しています。
質量則によれば
「遮音性能は防音材の重さと音の周波数に比例する」ということです。
しかし質量則の理論値と
実際の測定値には
2箇所で開きがあります。
低音側の共鳴透過と呼ばれる透過と
高音側のコインシデンス効果と呼ばれる
透過です。
コインシデンス効果を
視覚的に説明するのは
簡単なようで
難しいのですが
模式図を作ってみました。
音はご存じのように
縦波で
空気が密の部分と疎の部分が流れてきます。
防音材に疎の縦波の音が斜めに当たると
防音材が振動します。
熱いお茶を吹いて冷まそうとすると
お茶の表面にさざ波が立って
流れるよう見えることが
あると思います。
それと同じことが
音と防音材についても起こるのです。
防音材の振動は
その材の特有の揺れ方をします。
その特有の振動と
音の周波数と
音の入射角が合えば
模式図のように
あたかも透過したように
なるのです。
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